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第8回
ウェットスーツの生地、ネオプレンゴム

ウェットスーツの素材としてのゴムの生産量は少ないので、均一で良質なネオプレンゴムである必要から熱発泡で生産している。日本の技術は優れているので、フライパンで熱するにしても上下から熱を加えているけど、外気温や湿度など季節によって熱が中に均一に伝わらないこともあるので、ネオプレンゴムの製造はなかなか難しいらしい。

 昔、アメリカのウェットスーツ・メーカー(オニール)が使っていたラバテックス社製のゴムは表面にぶつぶつと穴が開いてたような模様がついていた。その模様は、ガス発泡で生産されているからなんだ。この前も古くからの友人のひとりが「昔のオニールのウェットスーツはほかのウェットに比べて格段に柔らかかったよね」って話していたけど、それは柔らかいというんじゃなくて、ゴムの中のガスが均等に入っているからで、柔らかく感じるんだよね。

 

 サーフィンをやっている連中にとっては、中に入っている気泡が断熱効果となり、なおかつ、気泡がつぶれないでくれれば、それがクッションになって、都合がいいんだ。だから延びたり縮んだり、引っ張れば延びるし、ラバテックス社製のゴムは中に空気が入っているから柔らかいんだ。

シャークスキンS.jpg

写真はシャークスキンのネオプレンゴム。フラットスキンに型押ししてある。

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