文:川南 正
今やウェットスーツの素材はかなり開発され、暖かさ、伸び、接着部材など、いろいろとすばらし材料が出回っている。
しかし、ただ単に水の中には入るウェットスーツといっても、その用途によってそれぞれ違いがあり、その使い方によってメリットがデメリットになる。
ダイビング用に開発されたウェットスーツは、サーフィンにそのまま使えても適しているわけではない。
ぼくは子どものころから海に入って遊んでいるが、ダイビングのことはまったく分からない。まったく解っていないのだ。そうであっても、ダイビング用のウェットスーツを見せられれば、おなじような物は作ることができる。
それとおなじように、サーフィンのことを知らないウェット屋でもサーフィン用と称するウェットスーツを作ることができるはずだ。
前にも話をしたが、サーフィンは海に入った瞬間から上がってくるまで、ただひたすら手でパドルをしつづけているスポーツだ。
だから、いつもぼくが考えているのは、水が入らないウェットスーツを作るのではなく、パドルがいかに楽にできるサーフィン用のウェットスーツを作ろうと考えている。
今朝もそのことで目が覚めて、切台(作業台)の前で試行錯誤している…

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