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ウェットスーツ作りの先駆者、ジャック・オニールの話をしよう。その2

1971年、順風満帆のジャック・オニールに試練が訪れる。リーシュの付いたサーフボードが折れ、それがオニールの顔面を直撃し、左目の視力を失ってしまう。皮肉なことに、ジャックがサーフボードに付けていたサーフリーシュは、その前年に、ジャックの息子、パット・オニールが発明し、売り出していたものだった。その後、髭面に眼帯を付けたジャック・オニールの海賊のようなスタイルは彼のトレードマークとなり、のちにオニール・ウェットスーツのロゴにもなった。1970年に発売されたフルスーツはメガヒットを記録し、オニール・ウェットスーツは順調に業績を伸ばした。また、オニール・ウェットスーツのスローガン「It's Always Summer on the Inside」の旗印の下、ショーン・ト厶ソン、デーン・ケアロハ、マーティン・ポッター、ブラッド・ガーラック、シェーン・ベッシェン、ロシェル・バラード、ジョーディ・スミス、ジョン・ジョン・フローレンスなどの優秀なチームライダーが集結している。こうして、オニール帝国を築きあげたジャック・オニールについて、サーフジャーナリストのベン・マーカスは「ラバー・バロン(ゴム男爵)」と尊敬を込めて呼んだが、まさに彼はサーフビジネスの成功者のひとりとなった。

 ジャック・オニールは1991年に国際サーフィン(International Surfing)の殿堂入りし、1998年にはハンティントンビーチのサーフィン・ウォーク・オブ・フェイムに選出された。1999年、米『サーファー』誌における「20世紀のもっとも影響力のある25人のサーファー」のひとりに選ばれ、2000年にはサーフインダストリー工業会からウォーターマン・アチーブメント・アワードを授与された。2017年、ジャック・オニールは94歳で亡くなった。

写真:Source: URL O’NELL

参考文献:『Jack O'Neill: It's Always Summer on the Inside』by Drew Kampion、EOS(Encyclopedia Of Surfing)


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