文:川南 正
いわゆるジャケットというのは、前がオープンになるデザイン、つまり前が開けられる服のことだ。ウェットスーツでは、フロントジッパーのジャケットは、ダイビング用のウェットスーツとして開発された初期のデザインのひとつで、ロングジョンやショートジョンと上下合わせて着ていた。だから、ダイビングではフロントジッパーのジャケットが当たり前だった。前開きのほうが着脱がラクだからね。しかし、サーフィンだと、フロントジッパーのジャケットはサーフボードの上でパドルするときに、板にジッパーが当たって板が壊れやすいとか、違和感があるという理由で、バックジッパーのジャケットが開発されたんだ。その時代にタッパーという上半身だけのウェットスーツが登場した。おれが覚えているのは、ハワイアン、たぶんバテンス(カラヒオカラニ)たちが最初に着ていたんだと思うんだけど、へそ出しルックのやたらに短いタイプのかぶりの袖付ウェットスーツを着ていた。で、彼らはそのウェットスーツを「タッパー、タッパー!」って呼んでいた。それは1970年代の話だね。タッパーという名前はどこからきたのかはわからないけど、かぶりタイプのベストや袖付のジャケットのウェットスーツのことをそう呼んでいた。
サマーシリーズのジャケット(写真はフロントジッパー・タイプ)。袖、ボディ部も2mmのゴムを使用。ゴムのタイプは、Extend、Air Lightの種類のジャージから選べる。
フロントジッパーのジャケットのロングスリーブ・タイプで、Extendジャージは¥40,000、Air Lightジャージは¥45,000。ショートスリーブ・タイプは、Extendジャージは¥35,000、Air Lightジャージは¥40,000。
バックジッパーのジャケットはロングスリーブ・タイプで、Extendジャージは¥35,000、Air Lightジャージは¥40,000。ショートスリーブ・タイプは、Extendジャージは¥30,000、Air Lightジャージは¥35,000。
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