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サマーシリーズ、ロングジョンの話

文:川南 正


ロングジョンやショートジョンは初期からあったウェットスーツのひとつなんだ。前回紹介したジャケットと組み合わせてロングジョンかショートジョンを着ていて、これはダイバーが着ていたツーピースのコーディネートだったんだね。まだ「ロージーズ」の時代にオニールのウェットスーツを輸入していたとき、シースーツのロングジョンは肩のところをドットボタンで留めるタイプだったんだ。このドットボタンはダイビング用のウェットスーツに使われていたんだ。だからロングジョンとジャケット、ビーバーテイル・ジャケットというのはダイビングでは定番で、たとえば、フロントジッパーのジャケットの前はたぶんかぶりだったんだろうね。オニールが最初に作ったウェットスーツは、かぶりのベストだったからね。だからオニールも最初はダイビング用のウェットスーツを作っていたんだろうね。でも、オニールの息子がサーファーだったんで、ダイビング用のウェットスーツをサーフィン用に流用したのが、始まりだと思うよ。シースーツも当時のカタロクを見ると、ダイビング用のウェットスーツのほうが種類が多かったからね。

 ちょっとウェットスーツの名前に話はそれるけど、なんでロングジョンとかショートジョンって呼んだのか、おれはわからないけど、当時のヒッピーのシャレなんだろうね。ロングジョンやショートジョン、ジャケットは、フルスーツが登場する前にすでにあったアイテムで、1960年代の終わりごろだと思うけど、フルスーツが登場したときにはスティーマーとか呼んでいた。フルスーツを着ると、湯気が出るほどあったかったんだろうね。オニールとか、ほかのカリフォルニアのサーフィン用のウェットスーツメーカーがサーフィン用のウェットスーツを作りはじめたところから、今までにない形のものを作ったんだと思うんだ。たとえば半ズボンのバックジッパーのウェットスーツとかね。要するにスプリングスーツ。スプリングという名前は、オータムとか、ウィンターとか、サマーという呼び名と同じようにスプリングスーツという名前だった。オニールは、それをインディアンサマーと呼んでいた。ようは、サーファーたちがニックネームとして勝手に呼んでいたのをメーカーが商品名にしたんだろうね。おれたちも「ラッシュ」の時代にショートスリーブ・スプリング(半袖半ズボン)をサマージャンキーって呼んで売っていた。60年の後半ぐらいからヒッピー文化だったから、みんな、なにか変わったことをしたくて、それがいつの間にか、たとえばスプリングスーツもそうだけど、いつの間にか一般的な名称になったんだね。


オニールの1969年の広告。画像:オニールブック



サマーシリーズ、ロングジョン。上半身、下半身ともに2ミリのジャージはExtend、またはAir Lightの2種類から選べる。また、肩ベルクロとバックジッパーの2パターンがある。バックジッパー・タイプのExtendでは¥55,000、Air Lightは¥65,000。肩ベルクロ・タイプのExtendでは¥60,000、Air Lightは¥70,000。

写真にはないが、サマーシリーズのショートジョンもある。バックジッパー・タイプのExtendでは¥45,000、Air Lightは¥55,000。肩ベルクロ・タイプのExtendでは¥50,000、Air Lightは¥670,000。

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