文:川南 正
毎日、クソ暑い日が続いて、ウェットスーツ屋には良くない話だ!そんな中、そろそろ秋冬のウェットスーツのことを考えなくてはと思い立ち、このブログで再度、ゴムの厚みの話をしたいと思う。
ゴムメーカーが表記しているゴムの厚みは、中のスポンジの厚みのことを言っている。つまり、ネオプレーンゴムだけの厚みで、3mmゴムにジャージを両面に張るわけだから、当然、そのジャージの厚みがプラスされることになるわけだ。
この夏に、お客さまからオールジャージのフルスーツの注文をもらった。作りながら考えていたのだが、ダブルジャージ(両面ジャージ)と片面スキンのジャージでは、当然厚みが変わる。前にも言ったように、ジャージの厚みがプラスされることを考えると、オールジャージのウェットスーツは、袖は2mmにしたほうが良いかなと、おれはそのウェットスーツを作りながら思うんだ。あくまでもお客さんの考えだから、ゴムの厚みは自由だけどね。
逆にスキンのフルスーツは、袖はジャージが片側にしか貼っていないので、3mmで良いと思うんだ。
以前から、メーカーには口が酸っぱくなるほどこの話をするのだけど、どのスポンジメーカーもこの話は聞いてもらえない。そう、ゼロ・ウェットスーツだけのゴムメーカではないからね。ダイビングやその他の商品にネオプレーンゴムは使われているので仕方がないとは思うけど、サーフィンのことだけしか考えないおれには不満が残る今日この頃なんだ。
たとえば、ゼロ・ウェットスーツの上位モデル、スーパーシリーズの「スプリングロール」はボディ部3ミリ、袖が2ミリの両面ジャージのフルスーツ、通称「ジャーフル」。パドリング時など腕回りがラクなのがいい。
Extendジャージ/¥100,000 Air Lightジャージ/¥120,000
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